井上千鶴の言葉

井上千鶴のことば

 

コロナウイルスまだ続く

 

大型連休のスタートが間近になって来たと言うのに、まだ終息宣言が出そうにありません。
毎日仕事場と自宅の間を車で移動するだけです。と言うものの、近所の散歩や、少し離れた所への散歩は週に一度位行っているでしょうか。
そのような折、散歩の途中で美味しい物屋さんや、おしゃれなカフェ等があれば立寄りたいのに、何故か奈良の住宅地や繁華街から少しはずれた様な所では、見かけられません。
多分それは、人通りの多い所にしかお店は出せないというか、閑散としたところでは商いが成り立たないと考える(当たり前の事)からなのでしょう。
しかし、私の子供の頃は、所謂場末のような所でも、美味しい“みたらし団子”のお店であったり、柿の葉寿司屋さんや、和菓子店等々がありました。もちろん、そこへ行くのに車では行きません。家から、
10分、20分歩いて買いに行くのです。それが日常的なお買物でした。そして母は、毎日市場へ買物篭を手にして夕飯の材料を調えにいきます。
本や雑誌を買いに行ったり、熱が出ると母と歩いてお医者様の所へ行きます。日頃の事はほとんど歩いて用を足したものです。街はそうして成り立っていました。これが日常の地域の人とのふれあいであり、
その土地土地の個性が育まれる場となったのだと思います。
30年前頃からは、都会はターミナルを中心に商業施設が立ち並び、所謂衛生都市として奈良等はベッドタウンの役を果たし、駅から離れた田舎では、車をたよりの大型スーパーやモールへ買物に行くという
現在の私達の住い方がパターン化されました。そうして、それが各々の地方の個性を消し、都会の流行を追いかけ、それに習うばかりで、今に至っているように思えます。
今回のコロナウイルスの流行がきっかけで、昔のなつかしさに浸るのではなく、本来”人として生きる”
とはどのような生活の在り方が良いのか少し考えてみてはどうでしょうか。




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