井上千鶴の言葉

井上千鶴のことば

008

冬間近か

前回のブログは秋へという題でようやく夏の暑さから開放され澄み切った空気を感じる秋に期待するような話だったかと思うのですが、この1ヶ月間、ジェットコースターに乗っているような季節の変わり方で、秋を楽しむ間もなく、もう冬の到来かと思える日がスタートしました。何というか極端すぎる季節の変化が、昔の人々が移り変わる時の流れを歌に詠んだりという余裕すらなくなったようです。

そろそろリニューアル建築の為の準備をしなければなりません。納戸の品々を整理整頓し、リスト写真を作る仕事が始まりました。20年近くそのままにしている物や季節に応じて変化させる装飾に使っている物、時折、お客様のお茶や、お食事に使う食器類等々を国別、又は作家別にNO.をつけ箱にきっちり納めます。なかなか大変な仕事ですが、それぞれの品々にまつわるエピソードや思い出を思い起こしながらの作業は、ちょっと楽しいことでもあります。絵画、書は、さほど量的にないのですが、民芸品から始まり、民族品、骨董、発掘品、古瓦、、石、食器、散華等、ジャンルに分けるにも分けられず、とりあえず次の時代の人が何となくリストを見れば解るという程度でカンベンしてもらう事としました。始め出して、2週間程が経ちますが、まだ、4分の1位です。11月半ば迄には目途をつけなければなりませんが、出来るのかな~、不安でいっぱいです。何しろ寒くなる前迄には終わらせます。多分これが、私の断捨離の始まりかもしれません。まだまだ、現世に未練のある私ですから、何もかも断ち切って身一つになる事は無理でも、少しづつスリムになりたいと念じてはいます。それにしても博道さんは、何を思って若い頃から晩年迄こんなにも物に思いを寄せていたのでしょう。40年間一緒に居た私ですら理解に苦しむところです。ただ、物が欲しいという事もあるのでしょうが、それ以上にのその物を介して人と話す事、その時間が一番の喜びだったのかもしれません。何故なら買い求めた物を私が整理して納戸へ入れると自分で、それを出して楽しむ事はほとんど無かった様に思います。私がそれらを時折、出して飾ると嬉しそうな顔をしていたのを思い出します。




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