井上千鶴の言葉

井上千鶴のことば

梅一輪

冬の花と言えば、正月より咲き始める蝋梅とそれに続く梅が先ず思い出されます。どちらも高貴な香りを放ち寒さの中にも、もうすぐ春が訪れる期待感で、すっとした気持ちにしてくれます。又、この頃になると、万作の侘びた花が咲き出します。枯れた葉がまだ枝に残る中で、咲いているのか枯れかかっているのか見分けがつかないような独特の渋さを持ったその花は、寒さに震えながら細い花弁をヘラヘラと咲きます。何とも言えない冬の楽しみの一つです。会社の西側の庭にある大きな株立ちの赤の万作は、先日見頃を迎えていました。中登美の家へ帰って黄色の万作は未だ咲いていないのかしらと覗いてみると、ようやくベージュのコートの下から蕾が出かかっています。来週辺りが楽しみです。中登美の庭には、博道が好きだった椿が10種程も植わっています。次々と咲き出して、鳥たちが蜜を食べるのに忙しい程です。おかげで、美しい椿の花が庭で咲くのは、中々、見られず切花にして、家で咲かせた花を愛でるしか方法が無いのは、少し残念な事ではあります。何しろ、これから5月にかけては、次々と木々の花が咲き、にぎやかな季節の到来です。コロナ禍の中、友人達とお茶を楽しむ機会も持てず、ただひたすら仕事と家との往復の毎日。ちょっとこの辺で息抜きをして、お茶でも一服と声をかけたいこの頃です。しかし、関西も奈良周辺は、緊急事態宣言下、もう少し頑張って辛抱します。
春よこい、早くこい。




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