井上千鶴の言葉

井上千鶴のことば

 

27年目に思う

 

ブログ、御無沙汰しています。

何をお話ししようかと何日も考えはじめ

とり止めもないことをいろいろと思っているうちに

時間が経ち、ついつい眠くなってしまったりします。

 

会社の決算が10月ということもあって

9月に入ると1年を振り返り、商品の出来栄えや

幡としての商品企画が相応しいものであったか

消費者の方々に喜んでもらえるものを創れたか

利益はどうであったか

社員の人たち、スタッフの人たちが充実感を持って仕事を出来ていたか?

などなどを考える時期です。

 

振り返ると、このようなことを25年以上繰り返してきました。

毎年、毎年いろんな問題が起きます。

全く問題なく波風立たない状態など

27年間の間、一度もなかったように思います。

 

特に最近はコンピューターを使ってのデータの分析や

情報の収集などがめまぐるしく入ってくる中で

以前のような “感” や経験に頼るだけでなく

客観的な判断が出来ればよいのですがそれも中々難しいところです。

物に対する価値の判断基準が以前と今ではかなり違います。

また、その価値についても色、形、素材、雰囲気

それぞれの重点のあり方が人それぞれ、多種多様です。

 

そのような中でも「幡」らしさを

ひとつずつの商品に必ず込めないといけません。

その上で競争力の在る商品にしないといけません。

今まで27年間、手織り麻が好きで創ってきた商品ですが

その根本の「手芋み手織り」の製品自体がとても難しくなっています。

これは原産国の中国の社会情勢の大きな変化によるものですが

私たちではどうにもならない現状です。

以前よりいつかこういう状況になると思い

12~3年前よりそれに変わる「何か」を考え少しずつチャレンジしてきました。

 

手紡糸に近い味のある糸を使った機械織りのリネンからはじまって

素材の布と共に染色方法の見直し、新たな方法を考えることも含め

麻の布を使ったことなら何でもというほどいろいろなことをしてきました。

まだまだ今後もそれは続くと思います。

しかし、それだけでは飽き足りません。

天然素材の中でも奈良の地場産業の蚊帳で何か出来ないかと考え

7年前より衣料、特にホームウェアを作り始めました。

 

こうして私たち「幡」は創業時は手紡ぎ手織りの麻布の専門メーカーから始まりましたが

現在ではその商材が30%ほどになりました。

そして、機械織りのものや蚊帳がどんどん多くなってきています。

また直営店でセレクトショップの顔やカフェなども少し営むようになりました。

 

しかし、いくら時代や時々の社会情勢の変化があったにしても

むかうところの感性や気持ち、謂ゆるコンセプトはいつも一定でありたいと考えています。

時代と共に歩みながら、変化しながら私たちの思いを伝え続けたいと願っています。

そんなことを考えて今年の決算も何とか締めくくりたいと思っています。

 

秋の夜長、久し振りにブログにてお話させてもらいました。

明日はお彼岸です。

ゆっくり一日過ごします。

 

 

 

 

 




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